宮古島市、コールドチェーン実証事業に着手 農産物の鮮度保持し海上輸送を目指す[ニュース]
沖縄県宮古島市は、島内での消費食材の供給を安定させるため、「令和6年度宮古島市農産物鮮度保持技術導入実証事業」に着手した。本実証実験ではDENBADISS株式会社の鮮度保持コンテナ「DENBA Land」が活用される。
実証事業実施の背景
「働き方改革」によってトラックドライバーの不足が生じる「2024年問題」や、燃料費など物流コストの高騰によって、宮古島市では生産者の農業経営が喫緊の課題だ。
宮古島市は物流コスト削減を実現するために、農産物の品質を保持できるコールドチェーン体制の構築が重要であると考えた。
そこで実施されたのが「宮古島市農産物鮮度保持技術導入実証事業委託業務」だ。この事業は公募型プロポーザル方式であり、宮古島市はDEMBADISS株式会社に業務を委託することとなった。
実証事業の目的
今回の実証事業で、宮古島市は「鮮度保持技術による農産物の保存期間延長」と「海上輸送の実現」を目指している。
宮古島市ではトマト、ピーマン、ゴーヤなどの野菜から、マンゴー、メロンなどの果物に至るまで、多種多様な農産物が生産されている。しかし、これらの農産物は鮮度を保持するために航空輸送されており、燃料費高騰の影響を受けている。
宮古島市は本実証事業において、氷点下領域で凍結が発生しないチルド環境を実現する「DEMBA+Land」を活用することで農産物の保存期間を延長し、空輸から海上輸送への切り替えを図る。
(執筆:デジタル行政 編集部)