神奈川県相模原市、階段昇降用ロボットの実証実験を実施[ニュース]
神奈川県相模原市は、階段昇降用ロボットによる実証実験を実施した。今回の取り組みは、エレベーターのない団地においてエレベーターの替わりにロボットを使って、介助者なしの移動を可能にすることが目標だ。
実証実験の背景
今回の実証実験は、相模原市が行う「サービスロボット実証実験支援事業」に基づいて、相模原市・株式会社さがみはら産業創造センター・アクセスエンジニアリング有限会社によって実施される。
平成20年に国交省が調べたところによると、全国に4階建168千棟、5階建84千棟の中層階住宅において、費用の問題によってエレベーターが設置されず放置されている。
今回の実証実験に使用されたロボットは、エレベーターの10分の1程度の費用で導入可能だ。相模原市はロボットを活用することで、エレベーターのない中層階住宅の入居者に気軽な外出を促し、健康維持を図ることが狙いだ。
ロボットの概要
開発中のロボットは、世界初となる階段上り下りが可能な車椅子型ロボットだ。専用のカードをカードリーダーにかざすと、ロボットが利用者を迎えに来る。
ロボットに乗って目的階ボタンを押せば目的階に移動し、利用者が目的階で降車するとロボットは自動で基地まで戻る仕組みだ。
(執筆:デジタル行政 編集部)