神戸市教育委員会、教員向けのメンタルヘルス対策に取り組む[ニュース]

神戸市教育委員会、教員向けのメンタルヘルス対策に取り組む[ニュース]

神戸市教育委員会は、公立学校の教員にかかる精神的負担を和らげる取り組みとして、emol株式会社と協同してメンタルヘルスケア事業を展開した。専用のアプリケーションを神戸市に勤務する教員に利用してもらい、検証を行った。

メンタルヘルス事業開始の概要

近年、教員のメンタルヘルス不調は増加傾向にある。原因としては多大な業務量や業務に高いクオリティが求められること、業務のパターン化が困難であることなどが挙げられる。原因が多岐にわたるため、働き方改革による長時間労働の是正だけでは対応できていないのが現状だ。

こうした背景から、神戸市教育委員会は「公立学校教員のメンタルヘルス対策に関する調査研究事業」の採択を文部科学省から受けた。メンタルヘルス対策として、外部企業のアプリケーションを活用した検証に踏み切った。期間中は、採用3年目の20代教員に対して専用アプリケーションを提供し、心理的柔軟性の変化を確認した。

ACTプログラムの内容

本事業で導入されたアプリケーションは「ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)プログラム-Teacher」だ。このアプリケーションでは、認知行動療法や臨床行動分析を活用して、ストレス耐性を高められる。漫画や動画、体験型コンテンツを用いたセルフケアによって、心理的な柔軟性を身につける仕組みだ。

(執筆:デジタル行政 編集部)