岐阜県高山市、環境省の「第4回脱炭素先行地域」に選定[ニュース]
岐阜県高山市は「第4回脱炭素先行地域」に選定された。岐阜県としては初のことだ。外部企業や環境省と協同しながら、脱炭素施策を展開する。
脱炭素先行地域
脱炭素は、2030年までに電力消費で発生するCO2排出のゼロ化を目指す取り組み。脱炭素先行地域とは、地域の再生可能なエネルギーを駆使して、CO2排出の削減に努める地域を指す。
また、CO2排出の削減だけでなく、運輸部門や温室効果ガスの排出削減などにも取り組む。脱炭素先行地域に選ばれた地域は、2030年度を目標に地域特性を活かしながら、これらの削減を実質ゼロにする取り組みを実施する。
2025年度までに、100か所の地域選定を目標としており、地域に応じた脱炭素を推進している。地方自治体や地元企業、金融機関などを中心に脱炭素の活動を行う。また、環境省を中心とした国からの支援も積極的に行われる。
高山市の脱炭素取り組み内容
岐阜県高山市では、小水力発電を活用した脱炭素の解決モデルを提案した。飛騨高山モデルを用いた地域協働型の小水力発電を10か所に整備し、木質バイオマス発電の熱電併給によって電力供給を行う。事業で発生する収益の1部はまちづくりの原資にする予定だ。
地域資源を有効活用することで、地域経済の循環が生まれ、地域の活発化や催事の継続などが実現すると期待される。
(執筆:デジタル行政 編集部)