和歌山県、医療業界の課題解決に向けた連携協定を締結[ニュース]

和歌山県、医療業界の課題解決に向けた連携協定を締結[ニュース]

和歌山県は、地域医療の社会問題から医療現場を救うべく、医療DXの実績を持つ民間企業との連携協定を締結した。デジタル技術の導入により、医療現場の課題解決を図る。

医療DXの取り組み内容

和歌山県では、深刻な医師不足が課題だ。県内の医師は半数が和歌山市に集中しており、市外の地域には医師が足りていない。県内の23市町村が過疎地域であり、医師不足が顕著だ。

今回の取り組みでは、医師の確保と医療DXの推進がメインテーマとなる。

医師確保の施策としては、医師と医療機関のマッチングプラットフォーム「Career」を活用して、常勤医師の確保を目指す。さらに、県外からの非常勤医師確保や、緊急時の応援医師確保なども行う。

医療DXの面では、オンライン診療や医療Maasなどの実現を視野に入れ、医療DXプラットフォームを運営する民間企業と連携。県内医療機関が医療DXについての無料アドバイスを受けられる体制が築かれる。

和歌山県のDX推進内容

和歌山県では、県内企業に対してDX実現に関するサポートを一貫して行っている。DXセミナーの開催やデジタル経営診断などを行い、機会醸造や啓発を展開。DX導入に必要となる技術や手法の講習を開催し、技術を習得するための場を提供する。

デジタル専門家の派遣や伴走、補助金など多様なサポートを展開しており、県内企業のDX化に対して、医療に限らず幅広い分野で力を入れている。

 (執筆:デジタル行政 編集部)