山梨県、AIカメラを用いたテストヘッドを提供[ニュース]

山梨県、AIカメラを用いたテストヘッドを提供[ニュース]

山梨県は、地域特性を活かした実証実験に意欲的だ。さまざまな実証実験で得た情報を、オープンプラットフォームで国内外に発信している。今回は、AIカメラを用いた「seeker」のテストヘッドとして、製品化に向けた最先端技術の開発に貢献する。

AIカメラ「seeker」とは

視覚障がい者の歩行をスムーズにする製品が「seeker」だ。メガネに類似した装置にカメラとセンサーが取り付けられている。エッジコンピューティングAIで取り込まれた情報をもとに、着用者へ振動で危険を知らせる。

視覚障がい者以外にも高齢者の着用を推奨しており、日常生活で不便を感じている人々へのサポートが目的だ。障がい者と健常者の生活スタイルをフラットにする取り組みを実施する。

実証実験の内容

実証実験の内容は以下のとおり。

  • 県内の横断歩道でシステム検証
  • NTT Comと連携したセンサーとカメラの取得可能なデータ

seekerにはDRP-AIが搭載されている。DRP-AIはリアルタイムで横断歩道や信号、駅内のプラットフォーム検知が可能だ。また、緊急時の連絡と通信手段にも精通している。NTT Comとの連携でデータ活用を容易にし、家族や医療機関と情報共有を展開する。これらの精度を高めるため、山梨県はseekerを開発する外部企業らにテストヘッドを提供した。オープンプラットフォームで最先端技術の情報発信をする。

 (執筆:デジタル行政 編集部)