福井県あわら市、産学官連携で高齢者の健康促進・効果検証を実施[ニュース]

福井県あわら市、産学官連携で高齢者の健康促進・効果検証を実施[ニュース]

福井県あわら市は、エーテンラボ株式会社と福井工業大学の2者と協力し、産学官連携で高齢者の健康促進・効果検証を実施する。

エーテンラボ提供のアプリケーション「みんチャレ」を主に活用した検証だ。

検証の背景

あわら市は、全国平均と比べても高齢化が進む自治体の一つであり、高齢者がいきいきと暮らせる街を目指している。

「みんチャレ」を活用し外出機会を増やして1日の歩数を増やすことで、フレイルの予防効果を期待できる。高齢者の健康維持につながると考えられるため、今回の実証実験を行う運びとなった。

「みんチャレ」は5人1組のチームで合計歩数の目標を立て、歩く習慣を身につけるアプリケーションだ。今回の取り組みでは、参加者が歩数や乗合タクシー利用の有無をアプリケーション内で報告しあう。チーム内で励ましあうことで、健康意識の高まりにつなげる。

検証の内容

検証は2023年9月19日から10月20日までで、市内在住の100名を対象としている。検証の実施前にはアプリケーションの使い方講座を行い、実施中の1か月間は5人1組のチームで歩数目標を立てて取り組む。実施後には参加者へアンケートをとり、アンケート結果・歩数データ・乗合タクシーの利用状況を福井工業大学で分析する。

乗合タクシーとは、あわら市が2012年から運行する公共交通のこと。予約に応じて運行経路やスケジュールを決める仕組みだ。CO2の削減や免許返納、交通事故の軽減などを目的としている。

今回の検証で、CO2の削減効果や医療費削減効果などについて福井工業大学が分析する予定だ。あわら市は運動習慣の定着や健康意識の高まりを期待している。

(執筆:デジタル行政 編集部)