兵庫県神戸市、AIを用いた犯罪予測アプリの実証実験を開始[ニュース]
「パトコミュ」の概要
兵庫県神戸市は、AIを利用して犯罪予測を行うアプリ「パトコミュ」の実証実験を実施している。
「パトコミュ」とは、地域の安全を保つべく、犯罪の防止と防災を支援するサービスのことだ。
以下の4つの機能を持つ。
- 犯罪予測マップ
過去の犯罪実績や、AIが作成した犯罪予測マップをweb版とモバイル版双方から確認可能。
- まちの気づき投稿
街の気になる箇所をモバイル版から写真で投稿でき、管理者はweb版で確認可能。
- AIパトロール
パトロールを効率よく行うためのAI作成パトロールマップが閲覧可能で、マップに沿ってパトロールをすると実績が自動で収集される。
- 活動実績の可視化
パトロール実績のデータがリアルタイムに集計され、webで確認できる。
導入の経緯
神戸市内でパトロールを行うNPO法人や地域団体が、アプリでの実証実験を実施する。
期間は2023年6月9日から8月下旬まで。
実証実験ではパトロールにアプリを導入し、アプリの使いやすさやパトロールでの有用性について検証する。市内の3団体で実施し、うち1団体は大学のボランティアで導入する。若い世代からの意見も募集したい考えだ。
神戸市は、これまで防犯カメラ設置の費用補助を行ったり、子どもたちへの防犯指導を行ったりして、積極的に犯罪対策を講じてきた。
アプリの導入で、犯罪抑制や、効率のよいパトロールが可能になり、より安全なまちづくりを目指す。
(執筆:デジタル行政 編集部)