愛媛県、災害時の体制強化に「LINE WORKS」を活用[ニュース]
愛媛県は災害時の体制強化を目的に、非常時に各市町と県が迅速に情報をやり取りするためのホットラインとして、「LINE WORKS」を活用している。グループトークを活用して災害時に連絡を取り合うことで、支援する地域同士が被災地へ臨機応変に対応でき、スピーディーなやり取りをできるようにする狙いがある。
導入経緯
愛媛県が本形式導入まで使っていた災害時の連絡方法は、電話を利用したカウンターパート方式だ。この方法は市町同士でのやり取りを行わず県が仲介するため、連絡に時間と人手が必要だった。また、電話線寸断時にやり取りができなくなる可能性もある。
今回、非常時においてすばやく確実に連絡を取れる手段の構築を検討し、「LINE WORKS」を利用した「災害対策ホットライン」を導入した。電話からLINEを使った方法に切り替えたことで、24時間情報を伝えられるほか、既読機能による情報伝達の確認ができることや連絡した情報が文字として残ることも利点である。
今後の展望
今後は、ホットラインを適切に機能させるため、「LINE WORKS」を用いた防災訓練を行い、連携体制の強化を図る。また、ビデオ通話機能を活用し、被災地域が支援する市町の担当者に現地の状況を映像で示すという活用方法も検討している。
(執筆:デジタル行政 編集部)