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【長崎県】ローカル5Gを活用した専門医の遠隔サポートによる離島等の基幹病院の医師の専門外来等の実現[先進事例]

【長崎県】ローカル5Gを活用した専門医の遠隔サポートによる離島等の基幹病院の医師の専門外来等の実現[先進事例]

背景

長崎県には離島や半島など、8つの医療圏があり、うち4つが離島の医療圏です。公共交通による移動が困難で、他県と比較して医師の地域偏在が著しい。また、高度な知識や経験を豊富に持つ医師や医療機関が少なく、専門的な医療を受けることが困難な状況にある。

そのため、五島列島の長崎県五島中央病院では、すでにICTを活用して遠隔医療の試みが行われている。しかし、高画質画像や動画の伝送では、Wi-FiやLTEの伝送速度がボトルネックであった。

詳細

長崎県の離島や半島では、本土の専門医による効率的な離島医療支援体制の構築が急務である。そのため、ローカル5Gを用いた無線通信システムの実証実験を行うこととなった。実証実験内容は以下の通りである。

 1.離島や半島の基幹病院への遠隔サポート

スマートグラスや4Kカメラ映像を介し、専門医の高度専門医療を提供する。

 2.高齢者施設への遠隔サポート

離島の医師が常駐していない施設では、看護師がスマートグラスを着用し、遠隔地の医師がサポートを行う。

導入又は実証時において、総務省の令和2年度「地域課題解決型 ローカル5G等の実現に向けた開発実証」事業を活用して実施した。

実証実験の成果

今回の実証では、通信容量が大きい4K動画を使い、スムーズな診療が技術的に可能なのかが重要なポイントであった。現場の第一線の医師によって、病院間での遠隔医療に実用化し得る結果がでたことは大きな成果である。

 【参考情報①】

人口:133.6万人

実証地域:長崎県長崎市、五島市 コンソーシアム:(株)NTTフィールドテクノ、長崎県、

国立大学法人長崎大学病院、長崎県五島中央病院、 社会福祉法人なごみ会、医療法人井上内科小児科医院

 【参考情報②】

令和2年度 「地域課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」 事業(総務省)とは

URL:https://go5g.go.jp/carrier/l5g/

※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。

総務省「自治体DXの推進」:

https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html

「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:

https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf

(執筆:デジタル行政 編集部)