【福岡県北九州市】障がい者パソコンサポーターの育成・派遣[先進事例]
福岡県北九州市は、障がい者のデジタル活用を支援する人材の育成・派遣を推進している。デジタル端末の使用に悩む障がい者からの声を受け、平成14年10月25日から障がい者パソコンサポーターの養成・派遣を開始した。この事業を通して、障がい者の社会参加や自立を支援する。
障がい者パソコンサポーターの育成
障がい者パソコンサポーターはパーソナルコンピューターの使用方法を解説することで、障がい者を支援する。福岡県北九州市は障がい者パソコンサポーターの育成を進めており、令和3年度には7名を養成した。定められたカリキュラムを通して障がい者への接し方を学び、理解を深める。
障がい者パソコンサポーターの派遣
福岡県北九州市は自宅にサポーターを派遣したり、電話相談を実施したりすることで障がい者を支援している。さらに障害者団体主催のパソコン講習会へもサポーターを派遣している。令和3年度は250回程度の派遣実績があり、コロナ渦以前は年間で500回程度の派遣実績があった。サポーターの派遣は障がい者に好評であり、「パソコンの使用を諦めていたが、自分でメールを打てるようになった」、「パソコンが使用できるようになり、就職につながった」などの声があがっている。
近年、パーソナルコンピューターよりも気軽に活用できるスマートフォンやタブレット端末の需要も高まっており、派遣依頼も増加している。福岡県北九州市は障がい者のニーズを把握し、適切な支援を実施する。
【参考情報①】
人口:92.6万人
関連URL:人口 – 北九州市 (kitakyushu.lg.jp)
【参考情報②】
地域生活支援事業費等補助金(厚労省)とは
URL:地域生活支援事業について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」:
https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)