長野県塩尻市、総務省セキュリティポリシーに応じたデータ活用・保存の実証実験[ニュース]
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長野県塩尻市はガバメントクラウドの移行に向け、暗号化鍵消去プロセスの実証実験を実施した。ネットワンシステムズ株式会社・ネットアップ合同会社・ワンビ株式会社・データ適正消去実行証明協議会と連携し実証実験を推進する。
実証実験の背景
スマート自治体を実現させるためには、機密性を維持した情報の管理・保存が大切だ。
クラウド上でデータを削除する際は、暗号鍵も消去し復元できない状態にする必要がある。その一方でデータを復元できない状態にして削除したことを証明することは難しく、適切なデータ管理・保存は課題であった。そこで長野県塩尻市は暗号化鍵消去プロセスを実証し、情報セキュリティにおける課題解決を図る。実験を通して総務省が定めている情報セキュリティーポリシーを遵守し、自治体におけるデジタル化を推進する。
実証実験の概要
ガバメントクラウド事業を先行で行っている株式会社電算の協力を得て、令和4年10月〜11月頃に実証実験を実施。
暗号化鍵消去プロセスを実証するため、仮想クラウドストレージ上に仮想の行政データが構築された。クラウドに格納された仮想住民データを活用し、暗号化鍵の管理と消去を実践する。
実証実験の結果、総務省のガイドラインに則ったデータ消去が実現した。消去証明書を発行してもらうことでデータの復元ができない状態であることを実証した。
（執筆：デジタル行政 編集部）