【和歌山県】わかやま交通・運輸事業者支援(タクシーのキャッシュレス化を推進)[先進事例]
和歌山県はタクシー事業者を対象に、キャッシュレス化を推進している。キャッシュレス化に必要な端末機器の導入経費を補助し、電子決済の普及を図る。
事業推進の背景
新型コロナウイルス感染症の蔓延が懸念されており、乗務員と利用者の接触機会を減らす必要がある。接触機会の削減には電子決済の活用が有効だが、和歌山県のタクシー事業者は全国平均と比べてキャッシュレス決済の導入率が低い。そこで和歌山県は、クレジットカードやICカードを活用したキャッシュレス決済の普及を図る。また、電子決済の普及で地域住民や観光客の利便性を向上させることが目的だ。
事業の概要
和歌山県は決済端末の導入経費を補助することで、タクシー事業者を支援する。決済端末を導入すると他の交通機関で利用されているICカードに対応でき、複数の方法で決済できる。
さらに外国人観光客に対するクレジットカード決済にも対応できる。
事業の拡大
和歌山県が交付した補助金を活用し、10事業者157台のタクシーがキャッシュレス決済を導入した。和歌山県はタクシーメーターや管理システムの導入経費も補助対象とし、キャッシュレス化を加速させる。電子決済の導入を検討しているタクシー事業者に個別訪問することで、キャッシュレス化の導入を粘り強く働きかける。タクシー事業者のニーズを把握し、
キャッシュレス決済の拡大を図る。
【参考情報①】
人口:92.1万人
【参考情報②】
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金 (内閣府)とは
URL:https://www.chisou.go.jp/tiiki/rinjikoufukin/index.html
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)