【静岡県】観光アプリと連携したデータ利活用基盤によるデジタルマーケティングを推進[先進事例]
静岡県は、観光におけるデジタル化を推進するため「観光デジタル情報プラットフォーム(以下「PF」)」を令和2年度末から展開している。観光スポットや飲食店情報など約10,000件のデータを集積し、オープンデータ化を進めている。また、これらのデータを活かすためPFと連携した静岡県公式観光アプリ「TIPS」を開発した。年齢・居住地・関心・位置情報など、利用者の属性に応じた最適な情報を提供するとともに、操作ログをビッグデータとして蓄積することで、今後観光におけるデジタルマーケティングに活用する予定だ。
取り組みのきっかけ
ここ数年、個人旅行の増加やスマートフォンを使った旅行中での情報検索など、観光を取り巻く環境が急速に変化し、観光分野におけるDX化が求められている。静岡県は「データを収集・分析し、共有することで、大きな価値が生まれ、その価値を社会に分配する」という考え方に立ち、PFの構築を進めている。
導入後の取り組み
PFは令和2年度から構築を開始したが、本年度本格的な運用を開始する予定である。特に静岡県公式観光アプリ「TIPS」は、コロナ禍からの本格的な観光需要の回復に向け、県内イベント情報の掲載・クーポン機能・特集記事の掲載など、機能の拡張を随時行っている。
【参考情報①】
人口:363.8万人
関連URL:https://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk210/platform/kankou_application.html
(静岡県公式観光アプリ「TIPS」 静岡県ホームページ)
【参考情報②】
地方創生推進交付金(内閣府)とは
URL:https://www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/souseikoufukin.html
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)