【兵庫県】ものづくりにおけるDX(AI・IoT・ロボット)の導入促進[先進事例]
背景
DX推進を担う人材不足のため、中小企業においては DXの取組が進んでいない。
そこで、専門家による企業へのプッシュ型・伴走型支援と併せて、各種のDX人材育成事業に取り組んでいる。
事業の詳細
中小企業のDX推進のため、以下の導入支援や人材育成の取組を実施している。
1 DX導入相談事業
相談窓口に専門家を配置し、ものづくりの高度化や生産現場の改善にあたる。また、IoT・AI・ロボットの導入を検討している中小企業からの相談に対し、現場訪問し実装につなげる。
2 スマートものづくりセンターの設置
県内4カ所にスマートものづくり センターを設置。デジタル技術導入支援を行う研究コーディネー ターを配置し、プッシュ型・伴走型 支援を実施。
3 DX実践・人材育成支援事業
研修メニューから選択して受講できる「メニュー型研修」 と、企業の個別課題に合わせて内容を決定する「オーダーメイド型研修」を実施。
4 中小企業DX人材育成リカレント教育事業
県内大学と企業が共同開発した24時間365日いつでもオンデマンドで受講可能な「AI活用人材育成プログラム」を活用し、DX人材の育成を推進する。また、受講料の一部を補助している。
補助金の活用
1、2、3は厚生労働省の地域活性化雇用創造プロジェクト事業費補助金を活用し、4については内閣府の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用している。
事業の近況
令和3年度、スマートものづくりセンターにおいては、IoT・AI・ロ ボットの実装提案を99件行い、うち11件が実装に結びついた。また、DX実践・人材育成支援事業においては、44件の研修を行い、265人が研修を受講した。今後も県内中小企業のDXの取組を後押しする。
【参考情報①】
人口:552.3万人
関連URL:https://web.pref.hyogo.lg.jp/sr09/ie07_000000018.html
【参考情報②】
地域活性化雇用創造プロジェクト事業費補助金(厚生労働省)とは
URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000139406.html
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金(内閣府)とは
URL:https://www.chisou.go.jp/tiiki/rinjikoufukin/index.html
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)