【山形県】中山間地域を対象にしたスマート農業の推進[先進事例]
山形県は中山間地域を対象に、スマート農業の普及を推進している。デジタル技術を活用して、農作業の手間を省き作業精度の向上を図る。スマート農業の導入で農業者に作業の効率化を実感してもらい、さらなる普及を目指す。
スマート農業を導入した背景
山形県の中山間地域は人口減少や高齢化が進んでいるため、農地保全や集落機能の維持が課題である。さらに傾斜のある中山間地域での農作業は負担が大きいため、平地と比べると作業効率化が劣る。これらの課題を解決するためには、作業精度の向上を図り業務を効率化する必要がある。そこで山形県は中山間地域における生産性の向上を目指し、スマート農業の推進に取り組んだ。
スマート農業の推進
山形県は高精度な位置情報システムであるRTK基準局を通して、作業精度の向上を図っている。RTK基準局はGPSなどを利用する際、高度な位置情報を配信するシステムだ。防除に使用するドローンの自動飛行やトラクターの自動操舵作業を実証し、デジタル技術の活用を推進している。初心者でも熟練者と同じ精度で作業できる環境を実現させることで、農業者に作業負担の軽減を実感してもらうことが目的だ。だれもが農作業できる環境を作るため、山形県の中山間地域を中心に今後もスマート農業の拡大を推進する。
【参考情報】
人口: 107.0万人
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)