【青森県深浦町】ドローンなどを活用した複合的な有害鳥獣対策[先進事例]
青森県深浦町は、サルやクマ、シカなど複数の有害鳥獣対策にICTを活用した各種わなの設置に加えて、赤外線カメラを搭載したドローンを活用する対策に取り組んでいる。
ドローンの活用
ドローンは、有害鳥獣の追跡や周辺のパトロール、被害状況の調査などで活用している。また、有害鳥獣の追跡やパトロールを行うため、ドローンには物体の温度を映せる赤外線カメラを装着している。赤外線カメラを通すことで森の中や人間が入りにくい場所など、一見して分からない場所に逃げ込んだ害獣も逃さず監視できる。
ドローンを飛ばすことでパトロールや被害状況の把握に歩き回る必要がなくなるため、作業の効率化が見込める。
複合的な有害鳥獣対策
青森県深浦町では、ICTセンサー付きのわなや前述のようなドローンを活用することで有害鳥獣対策における省力化や、効率化を行っている。見回りをする捕獲従事者の負担軽減や農作物被害の減少を図る狙いだ。
今後の対応
深浦町の近隣には、有害鳥獣の群れが生息している。それらの遊動域調査を継続的に実施し、群れの侵入が危惧される場合には追い払いや捕獲を実施する。有害鳥獣の人馴れが発生しないよう、今後もデータに基づいた継続的な取り組みを継続することが重要だ。
【参考情報】
人口:0.8万人
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)