【茨城県取手市・守谷市・利根町】医療介護情報共有による連携[先進事例]
茨城県取手市・守谷市・利根町は、在宅医療患者やその家族が不安を感じることなく在宅医療を継続できるように、電子@連絡帳システム、別名「いきいきiネット」を活用し、質の高い医療・介護サービスを提供している。
電子@連絡帳システム導入の背景
取手市・守谷市・利根町の医師会が在宅医療の取り組みに熱心であったために、行政も熱意に応える形で取り組みを進めてきた。在宅医療の支援を円滑に進めるためには、医師会をはじめとした多職種の情報共有は欠かせない。医療と介護の連携推進を図るために、電子@連絡帳システム(別名「いきいきiネット」)が導入されており、多くの情報に基づいた質の高い医療・介護サービスの提供を可能としている。
いきいきiネットとは
いきいきiネットとは、行政・医療機関・介護サービス事業所・薬局・訪問介護ステーションなどを結び情報を共有するシステムのことである。取手市・守谷市・利根町が連携し、取手市医師会に委託することで、市町を跨いだ医療支援の連携が可能となった。さらに、より充実した多職種連携が進められている。
事業導入するためのポイント
いきいきiネットと同じような取り組みをしたい場合、地元医師会の協力が不可欠である。また、費用負担が絡む場合は首長に取組状況や予算の必要性を積極的に説明する必要がある。最初の導入時に、関係者への丁寧な説明が導入成功の鍵を握るだろう。
【参考情報】
人口:10.7万人(取手市)、7.0万人(守谷市)、1.5万人(利根町)
関連URL:https://ptl.iij-renrakucho.jp/toride/
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)