【北海道】専門医が遠隔地の医師に指導・助言を行うシステムの導入を支援 [先進事例]
北海道は、都市部の専門医が遠隔地の医師に「Face to Face」で指導・助言を行える、遠隔テレビカンファレンスシステムの導入を支援・推奨している。北海道の地方部では、交通面での問題によって全ての住民に専門的な医療サービスを届けることが難しいという課題がある。リアルタイムでの映像を通して地元の医師と連携することで、専門医が直接出向けなくても、患者に高水準の医療サービスを提供できるシステムだ。
医療の地域格差解消及び地域診療所で勤める医師の負担軽減が目的であり、また、地方で働く医師のスキルアップにもつながる。こうした医療体制の普及促進のため、遠隔テレビカンファレンスシステムの導入に対する補助が行われている。
補助の対象
遠隔指導システム導入に関する補助制度の対象は、以下の3つに該当するものである。
- 遠隔医療に必要なシステムの整備に要する費用
- 遠隔医療の導入にあたりシステムの専門家からの助言に要する費用
- 遠隔医療の実施にあたり他の医療機関からの助言に要する費用
制度開始後の変化
医師や患者は、リモートでのチーム医療の充実によって移動によるリスクを負うことがなく、また、地方部の医師が都市部の医師から専門性の高い助言を受けられるようになった。そのほか、医療機関相互の連携や、医師のスキルアップ・専門性の強化にもつながっている。このような制度は今後、医療従事者の働き方改善に貢献するだろう。
【参考情報】
人口:522.9万人
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」: https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)