• TOP
  • 事例
  • 葛飾区、エナーバンクと再生可...

葛飾区、エナーバンクと再生可能エネルギーの利用の促進に関する協定を締結[ニュース]

葛飾区、エナーバンクと再生可能エネルギーの利用の促進に関する協定を締結[ニュース]

東京都葛飾区は、株式会社エナーバンクと再生可能エネルギーの利用の促進に関する協定を締結した。今後、エナーバンクが運営する電⼒リバースオークションサービス「エネオク」、環境価値取引サービス「グリーンチケット」のデジタルソリューションを活用し、区内事業者(各種法人・個人事業主)向けに再生可能エネルギー電力への切替を推進するプロジェクトを開始していく。

葛飾区とエナーバンクのこれまでの取り組み概要

葛飾区では、令和2年2月6日に「2050年までに温室効果ガス(二酸化炭素)の排出量実質ゼロ(ゼロエミッション)」をめざすことを宣言し、クリーンなエネルギーや省エネルギーを区民の生活に浸透させ、脱炭素社会の構築を目指している。
この取組の一環として、公共施設における電力調達をRE100(再生可能エネルギー100%)に切り替えるべく、電気事業者の見直しを実施しており、指定管理者と協力し、葛飾区体育施設で使用する電気について、昨年度からエナーバンクの「エネオク」を活用して、実質再エネ100%電力調達を行っている。

葛飾区とエナーバンクの連携事項

葛飾区のゼロエミッションの実現に向けて、区内事業者への再エネ電力の導入促進のため、2023年1月26日、「再生可能エネルギー電力の利用促進に関する連携協定」を葛飾区とエナーバンクは締結した。

<主な連携・協力事項>
① 葛飾区内の事業者に向けた再エネ電力の調達におけるリバースオークションの普及に関すること。
② 葛飾区内の事業者に向けた再エネ電力の調達におけるFIT非化石証書の普及に関すること。
③ 葛飾区が保有する施設の再エネ電力の調達におけるリバースオークション並びにFIT非化石証書の利用検討及び実施に関すること。

葛飾区ホームページ発表内容(連携協定締結式)
https://www.city.katsushika.lg.jp/kurashi/1000062/1023018/1030826.html

今後の展開

再生可能エネルギー電力は、通常の電力より再生可能エネルギー由来の電力の比率が向上する分、通常の電力よりコストアップする傾向にあるが、他社の入札価格を見ながら再入札可能な電力リバースオークション「エネオク」を活用することで、区内事業者は再エネ電力の調達をより適正価格で実現することが可能となる。
また、電力市場高騰後、需要家の電力調達の難易度が高まっており、電気料金体系も複雑性を増しているなかで、エナーバンクのデジタルソリューションを活用して円滑な電力調達を支援していく。
今後、葛飾区とエナーバンクは連携して区内事業者に対し、「エネオク」または「グリーンチケット」を活用した再生可能エネルギー電力調達の促進を図るとともに、コストを抑制した再エネ電力の導入支援を行う。
エナーバンクは、デジタルソリューションを活用することによる効率的・効果的なグリーン化を推進し、ゼロカーボンシティ実現に向けた地方自治体の率先した取り組みを支援していく。

(執筆:デジタル行政 編集部 加納奈穂)