広島市、ウォータースタンドと「プラスチックごみ削減の推進に関する協定」を締結[ニュース]
広島市は、浄水型ウォーターサーバーのレンタル事業を行うウォータースタンド株式会社と2022年11月1日(火)に「プラスチックごみ削減の推進に関する協定」を締結した。
協定締結の背景
プラスチックごみ問題は、全世界共通かつ喫緊の課題であり、広島市においては、第3次広島市環境基本計画の施策の方針に「プラスチックごみ対策の推進」を掲げ、様々な取組を実施している。
その取組の一つである3R(リデュース・リユース・リサイクル)のうち、リデュースについては、マイボトルなどの繰り返し利用可能な食器類の携行等について呼びかけを行っているが、それらを日常的に携行するという行動様式が市民に広く定着しているとは言い難い状況である。
こうした中、より一層のプラスチックごみ削減を目指す広島市と、「マイボトルを携帯する新しい文化を創り、気候変動とプラスチックによる環境問題に取り組む」というビジョンの下で事業展開するウォータースタンドの目的が合致し、協定締結に至った。
協定の概要
広島市とウォータースタンド社は連携協力の下、ウォータースタンドを公共施設等に設置し、マイボトルの普及を促進し、ペットボトル等の使い捨てプラスチック製品の使用抑制を図るとともに、市民・事業者との連携による取組を広げることで、プラスチックごみ削減の推進や環境負荷の低減に取り組むこととしている。
広島市の環境政策
広島市は、「第3次広島市環境基本計画(計画期間:2021(令和3)年度~2025(令和7)年度)」に基づき、「将来にわたって、豊かな水と緑に恵まれ、かつ、快適な都市生活を享受することができるまち」の実現に、市民・事業者・行政一体で取り組んでいる。
プラスチックごみ問題に関しては、当該計画にて「プラスチックごみ対策の推進」を施策の方針に掲げ、ワンウェイ(使い捨て)プラスチックの削減や3Rの推進等を実施している。
ウォータースタンド社は、広島市との協定締結の下、マイボトルに給水できるウォータースタンドを設置し、これらの取組について意識浸透と行動変容との両面で持続可能な社会の実現に向け協働していく。同時に、ウォータースタンド社のこれまでの知見を活用し未来の世代を含めて地域と一体で社会課題解決に寄与していく。
(執筆:デジタル行政 編集部 加納 奈穂)