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北上市、「保育園DX」の取組みが「いわてデジタルトランスフォーメーション大賞」を受賞[ニュース]

北上市、「保育園DX」の取組みが「いわてデジタルトランスフォーメーション大賞」を受賞[ニュース]

岩手県北上市は令和4年12月22日、「いわてデジタルトランスフォーメーション大賞」の発表および表彰式にて、同市の「保育園DXが起こす自治体変革の波」が大賞を受賞した(画像は北上市HPより)。

北上市では、「市民」「市」「職員」の三方良しのDXを進めている。

今回の大賞受賞にあたり、選考委員からは「保護者と保育園の先生、北上市の三者がハッピーになったということ、さらに意識の変化がすごく芽生えてきて、それが実際に成果に繋がっている。それが高い評価に繋がった。」との評価があがった。

「いわてデジタルトランスフォーメーション大賞」とは

岩手県内の企業、各種団体等のデジタルトランスフォーメーションにつながる取組事例を広く募集し、優良事例を表彰するとともに、その事例を広く紹介することによりデジタル化に関する取組の更なる普及を図るため、いわてデジタルトランスフォーメーション推進連携会議(会長:岩手県知事)が今年度(2022年度)創設したもの。

各賞の受賞団体及び講評は、岩手県のホームページから確認できる。

いわてDX大賞表彰式等(URL)。

「受賞した取組み」

件名:保育園DXが起こす自治体変革の波

概要:北上市が令和3年6月に民間からDX専門人材をDX推進リーダーとして任用して最初の具体的案件として計画・実行しているのが、公立保育園6か所と市の療育センター(児童発達支援施設)での業務改革プロジェクト「保育園DX」です。
保育園システムは令和4年3月から計画、準備を経て令和4年8月から順次導入しました。
保護者が自分のスマートフォンに専用アプリをインストールし、職員はタブレットの専用アプリと業務用PCのWeb画面から、登降園の登録データや現場で入力する情報や写真などのデジタルデータを使って、保護者と保育士の連絡や情報管理の負担を軽減しています。登降園台帳への記入や園からのお便りを手書きからデジタル化で非接触にすることで、感染症対策も実現しています。
ただし、システムはあくまでも手段であって、プロジェクト支援体制や現場の意識変革を促す活動を経て、期待以上に北上市レベルでの効果を発揮しています。
本取組は、市民目線でよりよい自治体を目指した北上市の変革を目標にした取組の一環である点と、民間から採用したDX専門人材と現場職員主導でICT化やシステム導入自体を手段やきっかけに、楽しく変革志向にマインドチェンジし、他事業や民間にまで波及しはじめた自治体DXの成功事例です。

取組みの詳細は北上市ホームページにて(URL)。

(執筆:デジタル行政 編集部 柏 海)