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東京都、スパイスファクトリーへ「アジャイル型方式によるプロトタイプ開発」を委託[ニュース]

東京都、スパイスファクトリーへ「アジャイル型方式によるプロトタイプ開発」を委託[ニュース]

東京都は、一般競争入札により公募した「アジャイル型方式によるプロトタイプ開発委託」を幅広い産業のデジタルトランスフォーメーションを⽀援するスパイスファクトリー株式会社へ委託、両社は2022年10月17日付にて契約を締結した。

日本国内の状況

日本は、世界からデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)において大きな遅れをとっている。スイスの国際経営開発研究所から2022年9月に発表された「世界デジタル競争力ランキング2022」では、63カ国のデジタル利活用能力を評価し、総合評価で前年度から順位を一つ落とし、過去最低の29位となった。
東アジアでは、韓国が8位、台湾が11位、中国が17位の中、日本は順位を落とし、過去最低の結果を残すこととなった。この結果からも、国際競争力を強化するためにも、日本のあらゆる分野でのDX化は必須の課題といえる。

本プロジェクトの経緯

東京都は、国際競争力を強化し、それにより都民の生活の質や利便性を向上させるために、都市のDXを強力に推進する必要があると考え、従来のウォーターフォール型開発では、要件の確定や契約変更の手続き等に時間を要していたため、迅速且つ柔軟に新しい価値を創出するためアジャイル型開発に挑戦し、ユーザーファーストのプロジェクト推進を目指す。

本プロジェクトでは、アジャイル型開発で得た知見や経験を振り返るためのプレイブックをまとめ、都庁版アジャイル型開発のガイドライン等を策定し、今後の都の迅速かつ柔軟な行政サービスの提供へ繋げていきたいと考えている。
スパイスファクトリーは、創業期からアジャイル型開発の推進に努め、エンタープライズ企業から様々な課題をもった企業まで、そして各々のユーザーに向き合い、事業を進めている。
その強みであるアジャイル型開発が東京都のアジャイル型開発の基盤となるガイドラインの策定に繋がるとあり、このガイドラインを基に、東京都から全国の自治体へアジャイル型開発のガイドラインの一つへと広がっていき、日本国内に新しい価値の創出することに貢献する。

(執筆:デジタル行政 編集部 加納 奈穂)