福岡市、防災アプリ『ツナガル+プラス』の提供を開始[ニュース]
福岡市は、災害時の指定外避難所の把握をすることが可能な、防災アプリ『ツナガル+(プラス)』を日本財団の支援のもと、株式会社富士通九州システムズとともに開発した。
このアプリは、日ごろから自治会や地域サークルなどでの情報交換ツールとしても活用が可能。有事の際には自動的に災害時モードに切り替わる。
アプリは、iOSはAppStore(バーコード:左)、AndroidはGooglePlayStore(バーコード:右)からそれぞれダウンロードすることが可能。
このアプリは、主に以下のような機能を持っている。
1.コミュニティ機能
アプリ内でコミュニティを誰でも自由に作成でき、参加者同士で情報交換を行うことが可能。例えば、公民館のサークル活動など、同じ趣味を持つ人や共通の話題で交流したい場合などに有効活用が出来る。
2.周辺投稿機能
現在地周辺の情報を投稿し、参照することが可能。例えば、地域のイベントや新しくできたお店の情報、事故による交通規制の情報などを写真付きで紹介することが出来る。
3.災害時モード
大規模な災害が発生した場合、アプリが自動的に災害時モードに切り替わると同時に通知が配信される。災害時モードでは、近隣の避難所への案内機能のほか、避難所コミュニティに参加することで、被災状況や支援情報の共有が可能となる。
(1)近くの避難所を表示
スマートフォンの位置情報を活用し、近くの避難所を一覧と地図で表示し、地図アプリと連動して選択した避難所までのルートも案内する。
(2)避難所内の電子掲示板として情報配信
通勤や通学などで避難所を不在にしていても、アプリ上で避難所内の重要な情報を入手することが可能。
(3)市からの支援情報をお知らせ
在宅避難といったケースであっても、アプリを通じて市からの物資支援の情報や災害に関するお知らせを入手することが可能。
(4)指定外の避難所から市への情報発信
やむを得ない理由で指定避難所に入れず、公園や駐車場などに避難した場合でも、アプリ内で指定外避難所としてコミュニティを作成し、市に向けて避難場所や被災状況を発信することが可能。
なお、高島福岡市長による、アプリの使い方についての解説動画も公開されている。
(執筆:デジタル行政 編集部 野下 智之)