奈良県川西町、eスポーツを活用したフレイル予防の効果検証事業を開始[ニュース]
奈良県磯城郡川西町は、株式会社PREVENTが組成したNPO法人川西スポーツクラブと川西eスポーツコンソーシアムと協力のし、川西町民に向けたeスポーツを活用したフレイル予防事業を開始する。
事業の背景と取り組み計画
川西町におけるシニア世代の運動実施率は近年減少傾向にある。これは川西スポーツクラブにおけるシニア世代の会員数減少として顕著に表れており、長引くコロナ禍による運動習慣の減少やシニア世代を対象としたスポーツメニューのマンネリ化も原因の一つと考えられる。
eスポーツは近年、認知症予防への効果が期待できる、性別・世代を超えて楽しめるといった特徴からシニア世代にとって健康増進に繋がる新しいコンテンツとして注目を集めており、(軽スポーツなどの)リアルスポーツと融合することで今後より一層成長が予想される。
そこで今回の事業では、奈良県川西町にてジュニア世代からシニア世代まで運動機会を提供する川西スポーツクラブとPREVENTにより川西eスポーツコンソーシアムを形成し、eスポーツのシニア世代に対する身体的ならびに認知的フレイル予防効果、精神心理機能への変化を実証事業にて検証します。また本事業の中でPREVENTは事業評価を担当する。
本事業は大和平野中央田園都市構想推進のための事業に採択され*、奈良県の支援のもと実施する。
【参考】
*大和平野中央田園都市構想推進のための事業募集の採択結果について
https://www.pref.nara.jp/item/283366.htm
【NPO法人川西スポーツクラブについて】
2007年に任意団体として設立、2011年よりNPO法人として活動を開始。≪地域≫の為に、≪地域≫の住民が主体で運営する川西町唯一の総合型≪地域≫スポーツクラブ。 川西町民の約6%(町内小学生の40%)が会員として日々スポーツを楽しんでおり、幼児からシニアまで幅広い年齢層の人たちから≪カワスポ≫の愛称で親しまれている。 主な活動としては、スポーツ教室の運営やイベントの開催、体育施設の運営・管理など。
【株式会社PREVENTについて】
2016年7月設立。名古屋大学医学部発スタートアップ企業。ジャパンヘルスケアコンテスト優秀賞受賞、J-Startup CENTRAL選出。事業内容として自治体向けの保健事業計画の立案や生活習慣病重症化予防事業の実施、保健事業の費用対効果における事業評価などの実績あり。特に大学発スタートアップとしてデータや研究ノウハウを活用したデータ駆動型の保健事業に強みを持つ。
(執筆:デジタル行政 編集部 加納 奈穂)