自治体CDO日本初の福島県磐梯町、複業デジタル人材4名を登用[ニュース]
2019年11月に、地方自治体として全国で初めてCDOを設置したことで知られる福島県の磐梯町は、第2期に入る磐梯町デジタル変革戦略を加速させるべく、同庁が設置しているデジタル変革戦略室に令和3年4月1日付で新たに4名の複業人材を民間から招いて登用した。
デジタル変革戦略室は、2020年7月に設置された、磐梯町総合計画と磐梯町課設置条例に基づき設置された行政組織。誰もが自分らしく生きられる共生社会の共創という使命の下、自分たちの子や孫たちが暮らし続けたい魅力あるまちづくりを実現することを目的としている。
2020年11月には、デジタル変革に関するオンライン審議会を設置して開催。2021年7月にはブロックチェーン技術を活用したデジタル地域通貨「令和3年度 磐梯町デジタルプレミアム商品券」を町内で発行を開始することを目指すなどの取り組みを進めている。
デジタル変革戦略室に新たに加わる対象者は下記の通りである。
・最高デジタル責任者(CDO)補佐官
大久保 光伸 (おおくぼ みつのぶ)氏
〈ミッション〉
(1)行政情報化システムの整備及び管理に関すること
・令和3年度の大規模なシステム改修を滞りなく推進させること
(2)情報セキュリティに関すること
・上記のシステムも含め、最先端の情報セキュリティ体制構築を推進させること
〈経 歴〉
内閣官房 政府CIO補佐官、金融庁 参与。独立系SIerにてアーキテクトとして規制当局のガイドラインに準拠した金融機関システムの企画・開発業務と先端技術の活用調査・検討業務に従事。メガバンクの初代最高技術責任者CTO、東京都外国企業誘致事業メンター等歴任。
・最高デジタル責任者(CDO)補佐官
前田 聰一郎(まえだ そういちろう)氏
〈ミッション〉
(1)行政のデザインを刷新し、町民本位のUI・UXを実現すること
(2)磐梯町の計画や広報物のデザインコンセプトを統一し、町民に見やすい形にすること
(3)システム部門と町民の間に立ち、ホームページを住民本位のUI・UXにするディレクションを行うこと
〈経 歴〉
福井県在住。2006年より広告代理店にて企画、ディレクション、地域誌取材・編集、地域ポータルサイト運営等に従事。2016年よりデザイン事務所を設立。ステークホルダー間のコミュニケーションをより円滑なものにするためのデザイン提案を、マーケティング・ブランディング戦略を含めて行っている。
・地域プロジェクトマネージャー
渡部 久美子(わたなべ くみこ)氏
〈ミッション〉
(1)行政のデジタル化に関すること
・職員のデジタルリテラシーの向上、庁内のデジタル推進員との連絡、調整、各課のデジタル化の立案及び進捗管理、各課の業務改革(BPR)の推進等
(2)地域・社会のデジタル化に関すること
・町民等のデジタルリテラシーの向上、デジタル活用支援員(仮称)のマネジメント等、地域デジタル通貨の導入・マイナンバーカード交付率100%に向けた取得サポート
(3)官民共創の推進に関すること
(4)その他、デジタル化の推進において必要なこと
〈経 歴〉
新卒でソフトバンク(旧:ソフトバンクBB株式会社)に入社し、女性では異例のスピード出世をする。第二子の育児休暇後、第二のステージアップを志し退社。個人事業主での新規事業企画、PMやBPRコンサル、イベントプロデューサーの経験を経て、株式会社YUKARIの代表取締役に就任。
・地域活性化起業人
久慈 沙織(くじ さおり)氏
〈ミッション〉
(1)SNS等を活用した町の情報発信に関すること
(2)DXを推進するための官民共創プロジェクトに関すること
(3)関係・交流人口の創出に関すること
〈経 歴〉
2015年4月に新卒で㈱星野リゾート・マネジメントに入社。磐梯町の「星野リゾート磐梯山温泉ホテル」のサービススタッフとして現場勤務を経験した後、2016年から福島県エリア広報に就任。宿泊事業やスキー事業を通じて会津エリアの歴史や文化、豊かな自然などの地域魅力を活かした旅行商品の開発やPR業務を主導。幅広いメディアリレーションを基に年間約150件以上の取材コーディネートを行い、近年はマイクロツーリズム商圏の近隣県のPRにも注力。