福岡県直方市、ウェアラブルデバイスを活用し高齢者の活動データを取得 住民の健康改善に資するエビデンスの創出へ [ニュース]
直方市は、九州大学と協力し、医療や介護、活動状態に関するデータを活用し「健康寿命の延伸」「健康格差の解消」につながる事業の創出を目指し、ウェアラブルデバイスを活用した高齢者の活動データ取得を行っている。
【背景】
直方市は、国立大学法人九州大学と協力して「レセプトデータ等を用いた地域住民の健康寿命の延伸と健康格差の解消を実現するためのデータ分析(LIFE Study)」に取り組んでいる。
本事業は、医療・介護レセプトデータ、健診データ等を活用し、今後の保健事業や介護予防事業に関する政策立案の基礎資料を構築するとともに、地域住民の健康増進に資するエビデンスやソリューションを創出することを目的としている。
【ウェアラブルデバイスの活用】
日常活動と医療・介護との関連性を調査するため、ウェアラブルデバイスを活用し、高齢者の日々の活動状態を取得する事業を実施している。
市内の高齢者活動グループの協力を得て、腕時計型のウェアラブルデバイスを1か月間装着して、歩数や脈拍、睡眠時間等をデータ化。収集した活動データは、医療データや介護データと突合し、因果関係などを調査する。
また、計測結果をまとめてレポートにすることで、参加者が自身の健康状態を確認できるようになっている。
(執筆:デジタル行政 編集部 與那嶺 俊)